ギガビット級の超高速無線LANの実現に向けて

イメージ図のように、超高速ギガビット無線LANシステムは、ミリ波を用いて室内環境においてPoint-to-Multi Pointで最大伝送速度3Gbpsで送受信を行うことができます。
本研究では、60GHz帯無線LANの要素技術を開発し、それを組み合せた超高速無線LANシステムの無線機(通信装置)を構築して実証試験を行いました。ミリ波を用いた3Gbpsの無線LANの実証試験は国内初となります。
また、上記の超高速通信を可能にするため、以下の技術を新たに確立しました。

超高速通信を可能にする新たな技術

アンテナ技術
室内どこでも高速通信ができるように、ビームの向きをスイッチで切り換えられるアンテナを開発し、高利得かつ広帯域特性を実現しました。


無線セキュリティ技術
高速計算機でも解読できない、情報量的に安全な独自の鍵生成・共有技術を開発し、高い安全性が得られることを実証しました。


変復調回路技術
FSK(frequency shift keying)と呼ばれる変調方式を用いたICを試作し、これを用いて60GHz帯で最大5mの伝送実験に成功しました。


今回開発した技術を用いることによって、一般家庭やオフィス、街中の公衆無線LANにおいて、より大容量のデジタルコンテンツを扱えるようになることが期待されます。


ATR 波動工学研究所