ICT機器内のワイヤを無線通信により撤廃し低CO2排出に貢献

ICT機器内の通信配線のワイヤレス化に向け,本研究においては、「有線と同等性能を確保した無線通信」、「CO2削減」,「機器内設置」という3つの視点からのアプローチにより研究開発に取り組んでいます。

まず、有線と同等性能を確保するため,できるだけ多くの情報を送る“Best Effort型”ではなく、一定時間で確実に情報伝送を行う“Guarantee型”の高信頼性無線通信技術が必要になります。そのためにはまず、想定するICT機器の模擬筐体を用いた電波伝搬測定とシミュレーションによって、機器内伝搬環境の解析を行いました。現在、解析した結果をもとに、システムに適した周波数を決定し、機器内という狭空間の環境下にある膨大な数のセンサ情報を効率よく収集するための、集中アクセス制御方式ならびに送受信回路の最適設計を進めています。

次に、省電力・CO2削減の観点から、各無線モジュールでは徹底した動作モードの精査と超低消費電力化を検討しています。  そしてこれらの要素技術を集積し、ICT機器内という狭空間に設置するために、波長に対して十分小さい超小型アンテナ及び切手サイズの無線モジュールの開発に取り組んでいます。

3つの観点からのアプローチ

ICT機器内部の現状


ATR 波動工学研究所