環境通信研究室 プロジェクト紹介

多くの偏波を同時に利用して衛星通信をより大容量化

近年、災害時の非常用通信インフラとしても期待される衛星通信では、ブロードバンド通信への需要増に伴う衛星中継器の帯域不足が予想されています。その対策として、衛星通信で用いられる垂直/水平偏波に信号を多重する偏波多重方式が検討されていますが、多重数は2に留まっていました。さらなる周波数利用効率の向上を目指して、より多くの偏波を多重する「多偏波空間多重伝送方式」を提案しています。
本方式では、衛星中継器と地球局間が見通し内伝搬となり、送受信信号の偏波面がほぼ安定していることに着目し、複数の偏波を同時に利用することで周波数利用効率の向上を実現します。

電磁波エネルギーの高効率回収技術

生活環境の電磁波からある程度まとまった量の電力を得るためには、携帯電話や放送など多様な電磁波を高効率に回収する必要があります。1㎡のアンテナパネルで3周波数からの同時回収を行うため、アンテナの最適配置法、アンテナ・回路の高効率化、等の検討を進め、基準環境において1.5V・100μW以上と、世界最高レベルの高効率な発電を実現しました。また実環境においても、バッテリレスで液晶温度計を連続動作させることに成功しました。

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上記以外に受託しているプロジェクト
・戦略的情報通信研究開発推進制度(SCOPE)
 「装置内ハーネスの無線化を実現する低遅延多元接続通信技術の研究開発」
・宇宙航空研究開発機構(JAXA)産業連携センター『JAXAオープンラボ公募』 
 「ワイヤレスハーネス技術の宇宙機適用に関する研究開発」
・民間ファンド数件


過去のプロジェクト
≫ICT機器内ハーネスのワイヤレス化の研究開発
≫超高速ギガビット無線LANの研究開発


ATR 波動工学研究所